★シンガポール旅行記・1日目// Part1
シンガポールへ、いざ出発!

「次の電車、人身事故のため、当駅到着15分ほど遅れます。」
そんな駅のアナウンスから始まった、この旅行。
「事故だから仕方がない、事故だから仕方がない。」、と自分に言い聞かせるものの、
15分遅れでは、目指していた羽田空港行きのバスに、乗り遅れること必至。
その上、次のバスは、40分後ときたもんだ。
案の定、羽田空港行きのバスに間に合わず、
ほけぇ~とバス停でたたずむ事、15分。
成田空港行きのバスが着き、
案内のお兄さんから当たり前のように、「成田ですよね?」
と、元気良く発せられたその質問に、
小さく「羽田です・・・。」と答えるしか術なく。
「(この時間に、その荷物で、紛らわしい・・・)羽田行きは・・・、25分後ですね。」
突き刺さるような、その冷たい視線をかわしながら、待つこと(きっちり)25分。
ようやく羽田行きのバスに無事乗車。到着30分後の予定が、45分とのアナウンス・・・。
「事故だから仕方がない、事故だから、でも、ぐぅ、ぐはぁ、事故だから仕方がない。」
羽田空港国際ターミナル到着!

電車では一番最初の駅である国際線ターミナルも、バスだと終着。
結果、空港内をクルクルと周り、バス内でソワソワ。必要以上に高まる緊張。
バスを降りて、歩みを進めれば、目の前にガラガラのチェックインカウンターが。
ビジネスクラスと書かれたカウンターに直進できず、
無意味に立ち止まり、一拍置いてから、いざ突進。
が、無残にもANAのお姉さんの、
「ビジネスクラスですか?」の壁に突き当たる。
覚悟はできていたものの、やはり少し動揺、
そして小さな悲しさ。
新調した無印良品の白いシャツが泣いている。
幸いなことに、チェックインを担当していただいた方は、とても優しく、
コンチネンタルの予約表を出した、明らかに特典旅行利用な私たちにもかかわらず、
「本日はビジネスクラスご利用、誠にありがとうございます。」
と、ステキな笑顔を、惜しげもなく見せてくれた。心温まる瞬間。
隣では、一癖ある風のご家族が、難癖をつけていた。
「お客様がご利用できるマイルは、17万・・・、
失礼いたしました、1万7000マイルです。」
「1万7000マイル!? おかしくない?
え、どうにかならないの?え、おかしくない?ない?」
ちっともおかしくなければ、どうにもなりようありませんから(キッパリ)----。
そう断言してしまえばいいのに・・・、と隣で思う、一張羅に身を包んだ私たち。
しかし、そこはプロ。分かりやすく何度も、根気強く説明。
その家族の誰一人、一向に理解しようとする姿勢を見せない中、
思わずプロが読み間違える(たった)1万7000マイルでは、
奇跡が起きることはないと知っている、今回のこの旅行で12万マイル使った貧乏人たちは、
【大変ですね、お疲れさまです】、という視線だけを送り、その場を去る。
大きな"C"。
そこにCと書かれているだけで、
いつもより愛おしいボーディングパス。
初めての空港ラウンジへ。

優しいチェックインカウンターの方の、「ラウンジをご利用下さいませ。」のお言葉に、
思わず、「おぉぉ。」と情けない反応をしてしまった私たちは、
なるべく平然を装い、ラウンジ探し。・・・・・・の、はずが、
館内地図を目を皿のようにして見て、左右をキョロキョロ。
「あった、こっちだって!」
「え、ほんと?どこどこ?あっち?」「そう、そっち!」
そこに「落ち着いてっ!」、
と声をかけられる余裕は、お互い、まったくない。
人が少ない空港内を小走りで進むと、ありました、航空会社ラウンジのサインが。
取りあえず、乱れた息を整えるため、看板の写真撮影。
そこから、憧れのラウンジへは、エスカレーターを利用。
動いていない節電モードのステップに足を乗せ、エスカレーターが動き始めると、
せっかく整えた心拍数も、その上昇と共にUP。
エスカレーターを上りきると、そこには、ANA LOUNGEの文字。
そして目の前には、今までで一番入りにくい自動ドアが。
「『開けてやんねぇ~。』などと、あいつが意地悪したらどうしよう。」
と、実にくだらぬ心配が、脳裏をよぎる。
後ろから誰か来やしまいかと、今さら何に気を使っているのだか分からない緊張感の中、
せっかくだからと、そのお姿をカメラを収める。
休息室。
ここで写真を撮ることも 恐れおおいことかと思ったが、 休息室と言われれば、とたんハードルが下がる。
ANA・羽田国際ターミナルラウンジ。

「おぉぉ。」じゃないっ!!
と、いまの私なら、ラウンジに入ったその瞬間の反応に、
自分の後頭部を、スリッパではたきたい気持ちでいっぱいだが、
その時は、あの感情を抑えるのに、それで精一杯。拍手しなかっただけ、よしとしよう。
平日、午後9時。
「オレは仕事ができるぜ。」
と、背中で語るビジネスマンの姿がチラホラ見える以外、人はまばら。
なにを、どこから初めていいのか分からない私たちは、まずトイレへ。
当たり前のように、とってもキレイ。
が、羽田国際線ターミナルは出来たばかりなので、どこで用を足そうとも、
日本人で良かったな、と思わせてくれる、清潔感のあるトイレを利用できる。ありがたい。
写真も数枚撮り、とうとう、もうすることがなくなってきたので、
窓際の席に荷物を置き、「では、行きますか?」と、いざ出陣。
「ほほぉ、こっちはこんななんね。」などと、
『他のラウンジと比べてます。』みたいな小芝居打ちつつ、
意味もなく小さくうなずきながら、
食事が並んでいるテーブルを、遠目から眺めてウロウロ。
2周したところで、分かったのは、
『メニューにカレーがあるよ。』、というくらい。(匂いで)
その2周の間に写真を撮ろうと思ったが、あの空間にシャッター音を響かせる勇気が出ず。
この意気地なし。
カップにも。
「だから?」、と言われてしまえばそれまでだが、目立たぬところで健気に主張するその姿に、思わず「おっ。」と撮ってしまった1枚。
割り箸にも 。
ANA。「そんなに好きですか?」、と問われたら、「そんなでも。」と答えるだろうが、JALとANAだったら、スターアライアンスのANAが好き。
1ラウンド目。
まったく期待しないで取った、中央に見えるじゃがいもが、予想外においしく、びっくり。「もっと食べたいけど、じゃがいもだけ取るのは・・・。」という、意味不明な羞恥心により、1ラウンドのみ登場。ハンバーグも素朴な味で、「そうそう、ハンバーグってこうだった。」と思い出させてくれる、おつな一品。
2ラウンド目 。
ジンジャーエールに、あられは合わないということを、確認したプレート。真ん中のパンは可もなく、不可もなく。奥の黒い物体は、これでもかっ!というほど甘いチョコレート。自他共に認める甘党が、半かじりでギブアップ。