★1日目//パート2

ラウンジ人間模様

羽田空港・国際ターミナル・ANAラウンジ・お酒

始めは出張ビジネスマンと、物好き(私たち)しかいなかったラウンジも、
時間が経つにつれ、なかなかの混み具合に。
人が少ないラウンジは、気が楽で良かったが、
人が多いと、あの狭い特殊な空間での人間観察ができて、なかなかおもしろい。

インド人と思われるビジネスマンは、
大量のサンドウィッチと味噌汁のコンボ。

なかなか、通な組み合わせ。
「カレーもあったよ?」と声をかけたくなったが、それは余計なお世話というものだ。

前に座ったご婦人の片手には、
キラキラ輝くグラスに、めいっぱいのミルク。

『こんなとこで、なにも、そんなものを・・・。』そう考えてしまうのは、貧乏人の悲しい性。

カレー片手の女性は、走り回る我が子を、
「元気でえらい子ね。」と(無理やり)褒め続ける。

『ここだけの話、実は、静かにしてる子の方が、本当はえらいのだよ。』、
という、その場にいる、お母さん以外の人々全員から発せられるテレパシーは、
残念ながら、その無邪気な坊やには通じず。

小柄なアジア男性は、ビジネスエリアのパソコンで、
いかがわしい写真を、堂々と閲覧中。

『ラウンジなんて、場違いかも・・・、私たち・・・。』
という一抹の不安を、根こそぎ取り払ってくれた、ある意味貴重な光景。
こればかりは、あのお子様が走り回る中で、注意してもらった方が良いのかも、と考えたが、
係りの方に、【赤面せずとも伝えられる、ソフトな言い回し】が思いつかず、断念。

羽田空港・国際ターミナル・ANAラウンジ

はじめチョロチョロ。

ガラガラだったラウンジも、時間が経つにつれ、席を見つけるのも難しいほど、混雑。

羽田空港・国際ターミナル・ANAラウンジ

THANN 。

トイレには、タイのスパブランド、THANNのローションとクリームが。タイ好きの、Ariさんと私のテンションが一気にあがる。

食事コーナーから少し離れたところにあるお酒コーナーは、そこそこの人気。
居酒屋が乱立する日本で、タダでお酒が飲めるのに、”そこそこ”な人気のはずがない。
静かに観察していると、その要因は、トリッキーなお酒の注ぎ方にあるらいしい。

ボトルの下には、黒い羽のようなパーツが付いており、それを回したりするのではなく、
そこにグラスを押し付けたまま、上にあげると、お酒が注がれる仕組みになっている。
が、これを一目見て分かるツワモノは、そうなかなかいない。

私たちの場合、先に盗み見たので分かったが、 ラウンジデビューとみられる方々が、

果敢に挑戦しては、 首をかしげ、 辺りを見回し、
係りの方を見つけるものの、
「そんなにお飲みになりたいですか?」
というの冷たい目を恐れてか、
注ぎ方が明瞭なピッチャー入りジュースや、
ボタンひとつで出てくる天然水を注いでは、
ア ル コ ー ル 分 な ど 微 塵 も な い 飲 料 片 手 に 、
静かに去る光景が、幾度となく見られた。

その気持ち、痛いほど分かる。 これからラウンジデビューなさる方。
黒羽にグラスをあてる → グッと上に押す → 「おぉとっとっと。」言いながら、注ぐ。
ぜひ、活かしていただきたい。

初めてづくしのラウンジで、一番感動したのは、ビール自動注ぎ機。
ふたりともアルコール類が得意でないという、つまらない旅行者なので、
観察するのみだったが、グラスを置き、ボタンを押すといい角度に傾き、
黄金のビールと、白い泡の割合が絶妙な1杯に仕上げてくれる、そのマシーンに感嘆。
あぁ、なんてハイテクなのだろう。
ちなみに、2つあるビール自動注ぎ機だが、ひとつはアサヒ・スーパードライで、
もうひとつはキリン・一番絞り。蛇足。

羽田空港・国際ターミナル・ANAラウンジ・梅酒

ほろ酔い。

「せっかくだから。」と、強くもないのにお酒に挑戦。梅酒・オン・ザ・ロック。ラウンジの雰囲気に押され気味という点を差し引いても、おいしゅうございました。

羽田空港・国際ターミナル・ANAラウンジ・山崎

大人気の山崎 。

この後、別の係りの方も加わり、山崎バック・トゥ・ザ・ウォール作戦。カシャっと引っ掛けるだけに見えるが、なかなか奥が深いらしい。その間も山崎待ちの列ができる、かなり人気者の山崎。

ANAビジネスクラス、初搭乗。

ANAシンガポール線・ビジネスクラス・機内

ラウンジでうかうかしていたあまりに、優先搭乗の時間は過ぎ、
『誰でもいいから早く乗りなさいっ!』、といった殺気漂う混乱時に搭乗。

2人体制でチェックしており、一応、エコノミーと上位クラスに分かれているものの、
完全に見た目で判断された私たちは、自然と混み合うエコノミーに流れる。

Tsumは何となく怖い雰囲気を出している、エコノミー側の係りの女性とタイミングが合わず、
ササッと渡された半券も受け取り損ね、床に落とす始末。
が、後ろに並んでいたAriさんは、隣のビジネス側係りの女性に気付いてもらえ、
「ビジネスクラスご搭乗ですよね。こちらへどうぞ。」と声をかけてもらえた。

A N A で は『捨 て る 神 あ れ ば 、拾 う 神 あ り 』な 場 面 が 多 い 。

慌しく機内へ進んだあと、ほぉ、と一息付く。
そのあと、ボトルのお水やシンガポール入国の際のイミグレーションカード配布、
到着前の食事リクエスト、座席操作の解明、記念撮影、 などなど、なかなか忙しい。

ANAシンガポール線・ビジネスクラス・機内

いろいろ配られる。

この時間のANAの便に初めて乗るので、実際、エコノミーとの配布物の違いは、はっきりと分からず。

ANAシンガポール線・ビジネスクラス・機内

座席に取っ手付き 。

前のお二人もビジネスクラス初心者らしく、事あるごとに「はいっ!」と元気のよい小学生のごとく挙手され、様々なことをリクエスト。

シートベルトサインが消えると、「なにかお飲み物、いかがですか?」の会が!
おぉ、これが噂に聞く、ウェルカム・ドリンクとやらかと、心がざわめく。
「では、オレンジジュースを。」「かしこまりました。」

そして一口飲んで、Tsumの体が訴える。
『これ以上、液体物を流し込まないでいただきたい・・・。』

ラウンジで、ジャスミンティーに始まり、
ジンジャーエール、オレンジジュース、梅酒、といただけば、膀胱は満杯だ。

せっかく(?)なので、機内プログラムをカシャカシャするものの、
乗ったのは、23:30発、05:55着のフライト。
ここで寝ておかないと、シンガポールでの初日を無駄にすることになる。
耳栓をし、ヒーリングミュージックといういかにも眠りを誘いそうな音楽をかけ、
ノイズキャンセレーション付きヘッドフォンを付け、寝袋風のブランケットにくるまり、
慣れない座席操作をし、ひと眠りすることにする。

ANAシンガポール線・ビジネスクラス・アメニティ

ウェイルカムキットの中身。

歯ブラシセットは、トイレにもあり。ちなみにトイレはウォシュレット付き。耳栓は飛行機に乗るときには必ず使うので、うれしい。

シンガポール・イミグレーションカード

ようこそシンガポールへ 。

ちょっと気が早い、シンガポール。下に描かれたマーライオン、もしくはただのライオン?がかわいい。

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