★シンガポール旅行記・1日目//Part6
コンラッド・シンガポールの朝食
小腹が減ってしまったことを伝えに、(恥ずかしげもなく)フロントデスクに戻ると、
先ほどの日本人の方が、私たちに気がつき、ニッコリと微笑みながら、
『どんどん話しかけてちょうだい!』という、ありがたいサインを送ってくれた。
「あの、朝食なのですが・・・、コーヒーだけとかでも、大丈夫ですか?」
100%コーヒーだけで済むわけはないのだが、「満腹です。」、と宣言した以上、
『やっぱり食べたいと言うのは、いかがなものか?』などという、
実にくだらない理由により、「今さら・・・。」としか返答しようのない質問を、投げかける。
こんな図々しい二人のリクエストにも、答えは「もちろんです!」with 輝かしいほどの笑顔。
あぁぁぁ、もう、シンガポール、大好きだ。
「朝食会場へ、ご案内いたしますね。」と、キビキビと前を歩く彼女の後ろを、
気持ち遠慮がちに、トボトボと情けなくついていく、私たち二人。
「こちらのお二人のために、コーヒーと席をご用意して。」
朝食会場のスタッフの肩に手を置きながら、静かに話しかけるその後ろ姿は、
文句なしにカッコいい。
「え、コーヒーだけでいいの?」とチラリと私たちを見ながら、朝食会場のスタッフ。
「それは、様子を見て。・・・よろしくね。」と、肩を軽くポンポンと叩いたあと、
こちらを振り向き、「では、ごゆっくりどうぞ。」と、笑顔で立ち去る。
出来る女とは、きっと、彼女のことに違いない。
席へ案内される間にも、ひかり輝く食べ物たちから、ささやきと誘惑が聞こえ、
『ねぇ、本当に私たちを試さなくていいの?』『一口、かじってみたら?』
「ちょっとだけなら・・・、ねぇ?」「せっかくだから、ちょっとぐらい・・・ねぇ?」
幻聴のリクエストにお応えして、1時間以上会場に居座ることになる。
もっとすき間があったなら。
できることなら、全種類食べたいと思ってしまうが、どっちかしか選べない腹具合。今回はスコーン。大正解。
ワクワク感。
朝食会場に漂う、何ともいえない、幸せな雰囲気。これだけおいしそうなものが並べば、誰だってときめく。
ラウンド1。
まずは、しょっぱいものから。サラダは写真の見栄えのために取ったが、ドレッシングが美味しく、うれしい予想外。
ラウンド2。
フルーツ、パン、チーズ。パパイヤ食べ放題、夢のよう。
エキストラ・ラウンド・アイス。
ラズベリーと、フローズンヨーグルト。朝9時過ぎのアイスクリーム。格別。
選びたい放題。
トッピングは好みだが、アイスと噛みごたえバツグンなグミの組み合わせが、良いか否かは・・・、疑問が残る。
シンガポール散策へ、いざ出発
文字通り重い腰をあげ、この朝食パラダイスから抜け出すことを決意。
一言お礼を言いたく、フロントの前を通る時に、彼女の姿を探すが、あいにく見当たらず。
3日間の滞在中、この朝以外、一度も見かけることはなかった。
きちんとご挨拶したかったので、本当に残念。
一歩、ホテルから出ると、まだ朝10時といえども、
ねっとりとした空気が、身体にまとわり付く。
先を急ごうと辺りを見回すが、高いビルの壁ばかり眼に入り、
いったい全体、どこへ向かったらいいやら分からず、途方に暮れる。
Google Mapで調べ、ガイドブックも読破したと思っていたにもかかわらず、
まったく見当がつかない。他の歩行者を観察すると、
交通量も、大きなビルも多い、コンラッドホテル周辺では、
建物内、もしくは地下を通らないといけないらしい。
後に続け、と、人々が吸い込まれているモール内へ。
ありがたいことに、そのモール内には、分かりやすい表示が至るところにあり、
(さほど)迷うことなく、目的地である、シティ・ホール駅に到着。旅行者に親切な街だ。
厚手。
コンラッドホテルのロビーにあるトイレは、とてもキレイ。置いてあるのは、お手拭ペーパーではなく、お手拭タオル。ここにもこだわり高級感。
MUJI。
無印良品、好きです。海外で見る無印良品は、もっと好きです。日本、頑張ってるなぁ、ってなんだか感動。
鬼門。
ずっと直進のみだったのに、突然ここでU-Turn。後ろにある、下りエスカレーターを使用。
エスプラネード。
どことなくダンディーな名前の、エスプラネード駅は、ガイドブックでは、コンラッドホテルの最寄駅。
シンガポール・地下鉄初体験
無事シティ・ホール駅に到着し、地下鉄乗車券を購入。乗車券の買い方はいたって簡単。
販売機の左にある画面で、乗車券の種類、枚数を指定。右はただの路線図のように見えるが、
実は駅名をポチッと触ると、金額が表示される仕組みになっている。
ハイテク・シティ、シンガポール。
車内はもちろんのこと、駅構内でも、飲食禁止なため、どこも清潔。
ドリアンに関しては、持ち込んでもいけないらしい。
果物の王様も、シンガポールの地下鉄からは、追放される。
キレイ好き国家・シンガポールだけでなく、実は、台湾、香港、バンコクなども飲食禁止。
食べこぼしや、ゴミなどを減らすためにも、いい試みかもしれない。
簡単画面。
操作も、路線も簡単、シンプルで見やすい。
グリーン。
チケットは目にも鮮やかな、緑。このカードをなかなか読み取ってくれない改札が意外と多く、少々戸惑う。
整然。
おおらかな人が多いのか、さほど先を急ぐ人に出会ってないのか、駆け込み乗車をする人や、無理して乗車しようとする人は見られなかった。
マグナム。
階段一面に、マグナム・アイス・美味。広告ガールは、The OCのサマー。